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キャクストン版第16巻第12章

ボース卿は,絶世の美女の頼みを断った。

絶世の美女は,ボース卿が自分の恋人になってくれないなら死ぬと言い,十二人の侍女を連れて高い城壁に上った。

侍女の一人は,主人(絶世の美女)の願いを叶えてくれなければ,主人と一緒に自分たちも死ななければならないので,助けて欲しいと頼んだ。

ボース卿は,彼女たちに同情はしたが,自分が魂を失うより,彼女たちが失った方が良いと思っていた。

彼女たちは地上に落ち,ボース卿は狼狽したが,不思議な気がして十字を切った。

すると,塔も婦人も侍女達も,兄を埋葬したはずの礼拝堂も,全てかき消えてしまった。

ボース卿は,右手の方角から鐘の音が聞こえたので,その方向に行くと,修道院があり,中に通された。

ボース卿は,中にいた人に,聖職者の方と話がしたいと言うと,修道院長のところに案内された。

修道院長は,今日はもう遅いので,明日になったらできるだけ助言をすると約束した。

*ボース卿が,自分が魂を失う(貞節を破る)よりも,絶世の美女と十二人の侍女が魂を失う(死ぬ)方が良いと思ったという記述があるが,本当に高貴な騎士なのか,疑念を感じざるを得ない。とにかく何よりも信仰が大事だということだろうか。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2011/03/05(土) 20:44:04|
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