キャクストン版第８巻第２１章

トリストラム卿は，盾を奪った騎士（ブルーンズ・サン・ピティ）を打ち倒し，盾を取り返した。

トリストラム卿が，盾を婦人に返して，自分の天幕へ戻ると従者カヴァーネルがいた。

従者カヴァーネルからアイルランドのアグウィッサンス王が窮地に陥っていると聞いたトリストラム卿は，自分がアグウィッサンス王の代わりに戦うことを決意した。

従者カヴァーネルからトリストラム卿の決意を聞いたアイルランドのアグウィッサンス王は，トリストラム卿のもとへ訪れる。

トリストラム卿は，自分が勝利したら，自分がお願いするものは法外なものでない限り何でも褒美として与えてくれるよう頼み，アイルランドのアグウィッサンス王はこれを了承した。

＊ブルーンズ・サン・ピティ卿は，これからも何度か登場する悪役。
＊トリストラム卿が褒美として要求しようと思っているのは美しきイソードをマーク王の嫁にもらうこと。

参考資料：「アーサー王物語Ⅱ」（トマス・マロリー著，井村君江訳，筑摩書房）