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キャクストン版第13巻第16章

ガーウェイン卿は,ガラハッド卿が白い盾を手に入れた僧院までやって来て,ガラハッド卿が進んでいった道を聞き,更に進んでメリアス卿が怪我をして寝ている僧院までやって来た。

メリアス卿は,ガーウェイン卿に対し,ガラハッド卿が成し遂げた不思議な冒険の話をした。

僧侶の一人は,ガラハッド卿との同行を望むガーウェイン卿に対し,ガーウェイン卿は悪と罪で汚れているので,ガラハッド卿がそれを望まないだろうと言った。

話しているところにガレス卿が合流,翌朝出発するとユーウェイン・レ・アヴォートレ卿とも合流した。

彼らはたまたま「乙女の城」までやって来た。

ガラハッド卿に追い出された七人の兄弟騎士たちは,アーサー王の騎士に恨みを抱くようになったので,ガーウェイン卿たち一行に襲いかかった。

ガーウェイン卿たち一行はこれを打ち負かして,七人の兄弟騎士たちは死んだ。

ガーウェイン卿たち一行は,その後,別れ別れになってしまった。

ガーウェイン卿は,ある隠者の庵で宿を貸してもらうことになった。

ガーウェイン卿は,その庵にいた僧侶に,とある僧院で「汚れた騎士」と呼ばれたことを話した。

隠者(僧侶のことか?)は,ガーウェイン卿に対し,ガーウェイン卿がこれまで騎士の生き方として不誠実な人生を送ってきたこと,ガラハッド卿は七人の兄弟騎士を倒しはしたが殺さなかったこと,七人の兄弟騎士たちは七つの大罪を表すこと等を話した。

僧侶(隠者のことか?)は,ガーウェイン卿に対し,罪の償いをするよう勧めた。

しかし,ガーウェイン卿は,冒険探求をしている騎士は,いつも苦しみや悲しみを受けていると言って断った。

翌朝,ガーウェイン卿は,隠者の庵を出発し,アグロヴァル卿とグリフレット卿と合流した。

ガーウェイン卿たち一行は,4日間は一緒に馬を進めたが何も起こらず,5日目に別れ別れになった。

*ガラハッド卿の生き方からすれば,そう簡単には他人の命を奪えないらしい。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2011/02/01(火) 21:09:10|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第13巻第17章

ガラハッド卿は,女隠者の庵の前で,ラーンスロット卿とパーシヴァル・ド・ゲール卿と出会った。

ラーンスロット卿とパーシヴァル・ド・ゲール卿は,ガラハッド卿のことがわからず,勝負を挑んだが,あっけなく敗退した。

そこへ女隠者が出てきて,ガラハッド卿のことを,この世で一番優れた騎士と呼び,2人の騎士(ラーンスロット卿とパーシヴァル・ド・ゲール卿)が自分と同じように貴方(ガラハッド卿)のことを知っていたら,きっと戦おうとはしなかったでしょうと言った。

ガラハッド卿は,自分の正体を知られるのを怖れて全速力で走り去った。

ラーンスロット卿とパーシヴァル・ド・ゲール卿は後を追ったが見失った。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,女隠者に情報を聞きに行くことにしたが,ラーンスロット卿は一人で馬を進めた。

ラーンスロット卿は,石の十字架のあるところまでやって来た。

ラーンスロット卿は,近くに古い礼拝堂があるのを見つけて中に入ろうとしたが,入り口が見つからなかった。

そこで,ラーンスロット卿は,十字架の前に盾を敷いて寝ようと横になった。

*ガラハッド卿が何故正体を知られるのを怖れたのかは不明。
*十字架のそばには大理石でできた石があったが,ラーンスロット卿には暗くてよく見えなかったと書かれている(何の意味があるのかは不明)。
*十字架のあるところは,荒れ地の中に道が二つに分かれていた。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2011/02/02(水) 20:13:10|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第13巻第18章

ラーンスロットが半眠半醒状態のとき,二頭の白馬が馬担架に一人の病気の騎士を運んできて,十字架の側で止まった。

病気の騎士が嘆いていると,聖杯が出現し,病気が全て治った。

聖杯は礼拝堂の中へ消え去り,病気だった騎士はラーンスロット卿の兜と剣を持ち,ラーンスロット卿の馬に乗って出発した。

ラーンスロット卿は,この世の罪を背負っていたので,聖杯を前にしながら起き上がることができなかった。

*病気だった騎士は,ラーンスロット卿の剣・兜・馬を盗んだことになるが,それでも聖杯の奇跡を享受できたようだ。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/03(木) 20:59:36|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第13巻第19章

ラーンスロット卿が目を覚ますと,ラーンスロット卿はこの神聖な場所にふさわしくないので,立ち去るようにという声が聞こえてきた。

ラーンスロット卿は,気がふさぎ,自分の罪と悪とを後悔した。

ラーンスロット卿が十字架を離れ,徒歩で森に入っていくと,隠者の庵を見つけた。

ラーンスロット卿は,隠者に自分の懺悔を聞いてもらうことにした。

*ラーンスロット卿が聖杯探求の旅に失敗したというお話。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/04(金) 18:57:59|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第13巻第20章

ラーンスロット卿は,隠者に対し,グィネヴィア王妃をことのほか深く長く(14年間)愛していたことを告白した。

隠者は,ラーンスロット卿に対し,今後はできる限り王妃と親しくしないよう約束させた。

また,隠者は,ラーンスロット卿に対し,彼がなすべき贖罪の行いと騎士道を実践することを課した。

ラーンスロット卿は,自分の罪深き行いを深く反省した。

*ガーウェイン卿が贖罪の行いと騎士道の実践を断ったのと対照的。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2011/02/05(土) 20:58:09|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第14巻第1章

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,先ほど自分とラーンスロット卿を打ち負かした騎士(ガラハッド卿)の情報を聞くため,女隠者の所へ行った。

女隠者はパーシヴァル・ド・ゲール卿の伯母だった。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,伯母である女隠者から,自分とラーンスロット卿を打ち負かした騎士はガラハッド卿であること,彼がいつも赤い武具を装備していることを聞いた。

*パーシヴァル・ド・ゲール卿の伯母は,かつて「荒れ地の女王」と呼ばれ,この世で最も裕福な女王と思われていたこともあったらしい。
*パーシヴァル・ド・ゲール卿は,伯母から,自分の母親が自分と別れた後すぐに死んだことも聞かされた。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/06(日) 20:29:58|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第14巻第2章

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,伯母である女隠者から,マーリンの話を聞かされた。

マーリンは,世界の同心円に似たまとまりを表すものとして円卓を作り,円卓の騎士になる者たちによって聖杯の真実がよく知れわたるようになるだろうこと,3人の騎士が聖杯探求を達成することを予言していた。

そしてマーリンは,聖杯探求を達成する騎士のうち最も優れた一人の為に「危難の席」を作った。

パーシヴァル・ド・ゲール卿の伯母は,グース城にいるガラハッド卿の従兄弟を訪ねてガラハッド卿の消息を聞き,彼にも消息がわからない時には不具王が寝ているカーボネック城まで行くように助言した。

*聖杯探求を達成する騎士として,マーリンは「三頭の雄牛がそれを達成する。二頭は童貞で,あと一頭も純潔無垢でなければならない。三頭のうち一頭は,獅子が豹に勝るように,力でも勇気でも父親より優れていよう」と言っていたらしい。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/07(月) 20:31:09|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第14巻第3章

パーシヴァル・ド・ゲール卿は伯母である女隠者と別れて馬を進め,とある僧院までやって来た。

その僧院には,齢300歳になろうかと思われるイーブレイク王がいた。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,とある僧侶からイーブレイク王の話を聞いた。

イーブレイク王はヨセフと一緒にこの町に来たが,あるとき聖杯に近付きすぎて主の不興を買い,罰せられて目がほとんど見えなくなってしまった。

イーブレイク王は神に慈悲を乞い,自分から9代目にあたる優れた騎士が来て聖杯探求を達成し,その騎士をはっきり見て口づけするまで生かしておいて欲しいと願った。

*イーブレイク王は,目がみえなくなっただけではなく,体中も傷だらけだった。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/08(火) 20:32:15|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第14巻第4章

イーブレイク王の願いは聞き入られ,彼はその後300年間神に身を捧げつつ生きてきた。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,僧院を出発し,とある谷間に来た。

そこには,切り殺された騎士を棺に入れて運んでいる二十人の武装した騎士がいて,パーシヴァル・ド・ゲール卿がアーサー王の騎士だと知ると,一斉に襲いかかってきた。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,二十人の武装した騎士のうち1人は打ち負かしたが,多勢に無勢で馬を殺され落馬した。

そこへ,赤い武具のガラハッド卿が現れ,二十人の武装した騎士を打ち負かして敗走させた。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,礼を言うためガラハッド卿を呼び止めようとしたが,ガラハッド卿は疾走し続け見えなくなってしまった。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,徒歩で泣きながらガラハッド卿を追っていたところ,黒い駿馬を曳いた従者と出会った。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,その従者に馬を貸して欲しいと頼んだが断られた。

その従者が言うには,この馬の持ち主は,誰かに馬を貸そうものなら,従者を殺してしまうような人物だった。

パーシヴァル・ド・ゲール卿が諦めて木陰で悲しんでいると,先ほどの黒い駿馬に乗った完全武装の騎士がやって来た。

*徒歩で泣きながらガラハッド卿の後を追うとは,かなり情けない場面のような気がするが………

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/09(水) 20:33:28|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第14巻第5章

すると,すぐに先ほどの従者がやって来て,パーシヴァル・ド・ゲール卿に対し,黒い駿馬に乗った騎士を見なかったか聞いてきた。

先ほどの黒い駿馬に乗った騎士は,従者から馬を力ずくで奪っていったらしい。

従者は,パーシヴァル・ド・ゲール卿に対し,自分の馬を貸すので,黒い駿馬を奪い返して欲しいと頼み,パーシヴァル・ド・ゲール卿はこれを引き受けた。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,従者の馬に乗って黒い駿馬の騎士に戦いを挑んだが,馬を殺されて落馬してしまった。

黒い駿馬に乗った騎士は逃げ去ってしまった。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,悲しみのうちに1日中夜になるまでそこにいたが,そのうち気が遠くなって夜中まで寝てしまった。

パーシヴァル・ド・ゲール卿が目を覚ますと,目の前に一人の婦人がいた。

その婦人が,自分のやってもらいたいことをしてくれるなら,自分の馬を貸すと申し出た。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は喜んでその申し出を受けた。

婦人は真っ黒な駿馬をパーシヴァル・ド・ゲール卿に貸した。

パーシヴァル・ド・ゲール卿がその馬に乗ると,一時間足らずで四日分の行程を進み,波の荒い海辺に出た。

馬はパーシヴァル・ド・ゲール卿を乗せたまま,海に突っ込むばかりの勢いだった。

*パーシヴァル・ド・ゲール卿VS悪魔の戦いのはじまり。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/10(木) 20:34:48|
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キャクストン版第14巻第6章

パーシヴァル・ド・ゲール卿が,この海は渡りきれないと思って十字を切ると,馬は彼を振り落として海の中に突っ込んでいった。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,馬は悪魔で自分を地獄に連れて行こうとしていたことに気付き,朝まで神に祈った。

朝になってパーシヴァル・ド・ゲール卿が谷を降りていくと,子ライオンが蛇に襲われているところに出くわした。

そのうち,親ライオンが現れ,蛇と親ライオンが戦いはじめた。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,蛇よりライオンの方が正当な動物と思ったので,剣で蛇に一撃を与えて致命傷を負わせた。

ライオンは,パーシヴァル・ド・ゲール卿になついて夜も一緒に寝た。

その夜,パーシヴァル・ド・ゲール卿は夢を見た。

夢の中では,ライオンに乗った若い婦人と蛇に乗った年老いた婦人が出てきた。

ライオンに乗った若い婦人は,この世で一番偉大な主人の言葉を伝えるとして,明日はこの世でもっとも強い騎士と戦わなければならず,敗れると手足を失うばかりか,騎士としての名を失うし,この世の終わりまで恥辱を受けることになると忠告した。

*ユーウィン卿もライオンと仲良くなるエピソードがあるので,どこかで混じっているのかもしれない。
*後の記述と総合すると,パーシヴァル・ド・ゲール卿は,海で溺れ死ぬことは免れたが,荒れ地に連れてこられてしまっており,脱出不可能で,飢えとも戦わなければならない状態に追い込まれたらしい。
*ライオンに乗った婦人の言う,この世で一番偉大な主人というのは,イエス・キリストのことであると思われる。
*ライオンに乗った婦人の忠告にもかかわらず,パーシヴァル・ド・ゲール卿が,翌日,この世でもっとも強い騎士と戦う場面は無い。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/11(金) 20:36:07|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第14巻第7章

パーシヴァル・ド・ゲール卿の夢の話は続く。

今度は蛇に乗った年老いた婦人が進み出て,昨日蛇が餌(子ライオン)をつかまえた時に,パーシヴァル・ド・ゲール卿が蛇を殺したことを非難した。

蛇に乗った婦人は,償いとして,自分に使える男性になるよう要求したが,パーシヴァル・ド・ゲール卿は断った。

翌朝,パーシヴァル・ド・ゲール卿が海を見ると,内外が白い絹で覆われた船が向かってくるのが見えた。

その船の舵のところには,白い法衣を着た僧侶のような老人が立っていた。

白い法衣を着た老人は,自分のことを異国の者であり,パーシヴァル・ド・ゲール卿を励ますためにやって来たと言った。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,昨夜見た夢のことを老人に聞いた。

老人は,ライオンに乗った婦人は教会の掟を示し,蛇に乗った婦人は古い掟を示す,蛇は悪魔を象徴していると語った。

老人がパーシヴァル・ド・ゲール卿に去るよう命じたので,彼が船縁越しに飛び降りると,船はいずくともなく去って行った。

*キリスト教が伝搬する前に,その地域で信仰されていたものが「古い掟」で,その信仰の対象を悪魔とみなすという構造は歴史的にも正しいと解されるのだが,そういう認識が当時にもあったということが推測される記述で興味深い。このころには,キリスト教が土着の信仰を悪とみなしてきたことが既に理解されていたのだろうか(その善し悪しは別として)。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/12(土) 20:37:28|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第14巻第8章

パーシヴァル・ド・ゲール卿が昼近くまでそこにいると,今度は黒い絹で覆われた船がやって来た。

その船には,これ以上できないほど立派に着飾った,とても美しい婦人がいた。

その婦人は,荒れた森から来たと言い,白い盾を持った赤い騎士が,モーティスと呼ばれる川のところで,二人の騎士を追っているのを見たと語った。

その婦人は,パーシヴァル・ド・ゲール卿に最近何か食べたか聞いた。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,3日間何も食べていないが,先ほど会った老人の言葉で元気づけられたと答えた。

婦人は,その老人は魔法使いで,言葉をもてあそぶ人なので,その人の言うことを聞いていたら飢え死にするか,野獣の餌になるのがオチだと言って,援助を申し出た。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,親切にしてくれる婦人の身の上について質問した。

その婦人は,かつてこの世でもっとも優れた男と暮らしていたが,ある日主人の気に入らないことを言ってしまって財産と相続権を取り上げられたこと,主人の家来の内何人かは味方につけたこと,優れた騎士にはできるかぎり自分の味方になってもらうようにしていることを話して聞かせた。

*最初,婦人は,パーシヴァル・ド・ゲール卿に対し,自分が誰だかわかるかと聞き,パーシヴァル・ド・ゲール卿は,知っていると答えた。また,あなたが思っているより,あなたのことを知っているとも答えている。パーシヴァル・ド・ゲール卿は,この婦人が悪魔だと最初からわかっていたのだろうか?
*しかし,パーシヴァル・ド・ゲール卿は,婦人が援助を申し出た後,何者なのかと婦人に問うている。なんだか良く解らない。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2011/02/13(日) 20:39:01|
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キャクストン版第14巻第9章

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,婦人に対し,できる限り助力することを約束した。

婦人は,侍女に幕屋を作らせ,パーシヴァル・ド・ゲール卿をそこで休ませた。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は目を覚まし,食事をしたが,強い葡萄酒を飲み,体が火照ってきた。

パーシヴァル・ド・ゲール卿の目には,婦人がいままでに見たことが無いような美しい女性に見えた。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,婦人へ愛の告白をした。

婦人は,パーシヴァル・ド・ゲール卿が自分の真の召使いとなるなら,思いを遂げさせてあげると言った。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,それを受け入れ,2人は裸で寝台に横たわった。

その時,地面に落ちている剣がパーシヴァル・ド・ゲール卿の目に入った。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,剣の赤い柄頭から十字架を連想し,老僧侶との約束を思い出した。

パーシヴァル・ド・ゲール卿が額に十字を切ると,幕屋はひっくり返って煙になってしまった。

*パーシヴァル・ド・ゲール卿の純潔の危機。もう少しで陥落してしまうところだった。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2011/02/14(月) 20:49:57|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第14巻第10章

婦人はパーシヴァル・ド・ゲール卿を裏切り者となじり船に乗って去っていった。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,自分の肉体が自分を支配しようとしたのだからと,自分の腿を切り裂き肉体に罰を与え,神に許しを請うた。

パーシヴァル・ド・ゲール卿が悲しみにくれていると,前日に会った老隠者が乗る船が近付いてきた。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,老隠者に対し,婦人が自分を大罪に陥れようとしたことを話した。

老隠者は,パーシヴァル・ド・ゲール卿に対し,その婦人は地獄の魔王であることを教え,この件を戒めとすれば良いと言って姿を消した。

パーシヴァル・ド・ゲール卿は,船に乗ってその場を立ち去った。

*婦人(地獄の魔王)は,かつて最も輝かしい天使が,天国から追放されてしまったという経歴の持ち主らしい。ということは,ルシファーということになるのだろうか。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2011/02/15(火) 20:51:49|
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キャクストン版第15巻第1章

ラーンスロット卿が旅を続け,とある礼拝堂にやって来た。

礼拝堂のそばには,白い豪華な衣服を着た一人の老人がいた。

ラーンスロット卿とその老人が礼拝堂に入っていくと,立派な白いシャツ姿の老人が死んで横たわっていた。

老人は,ラーンスロット卿に対し,死んでいる白シャツの老人は,本来は聖職者で,規則を破った者であると説明した。

老人が,一冊の本を取り上げて呪文を唱えると,悪魔が出現した。

老人は,悪魔に対し,死んでいる白シャツの老人が救われるか地獄に堕ちるのかを聞いた。

悪魔は救われると答え,死んでいる白シャツの老人のことを話はじめた。

とあるところにヴェール公という領主がいた。

その甥のアゴーズがヴェール公に反逆して戦いを挑んだが,敵わないと見て伯父に助けを求めた。

その伯父がここで死んでいる白シャツの老人であった。

アゴーズの伯父は,庵を出て,知恵と力を使い,ヴェール公と三人の重臣を追い込んだ。

*老人がいうには,白シャツの老人がした規則破りというのは,シャツを着てはいけない時に,それに反して着ていたということらしい。とても些細なことに感じるが,それで彼が地獄に堕ちることを心配しているようだ。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2011/02/16(水) 20:53:19|
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キャクストン版第15巻第2章

悪魔の話は続く。

ヴェール公とその甥のアゴーズとの間に和解が成立した。

しかし,ヴェール公は,アゴーズの伯父に恨みを抱き,二人の従兄弟に復讐を命じた。

ヴェール公の二人の従兄弟は,アゴーズの伯父を殺そうと剣で襲いかかったが,アゴーズの伯父の体はまるで鋼鉄のようで暗殺に失敗した。

ヴェール公の二人の従兄弟は,アゴーズの伯父を下着だけにして火の中に放り込んだ。

アゴーズの伯父は火の中に放り込まれても,体や下着は焼けず,しばらく死ななかった。

アゴーズの伯父は,翌朝になると死んでいたが,やはり体や下着は焼けていなかった。

ヴェール公の二人の従兄弟は怖がって,アゴーズの伯父を火から出して,この場に横たえた。

悪魔はここまで話すと,凄い竜巻を起こして立ち去った。

老人(隠者)とラーンスロット卿は喜び,白シャツの老人(アゴースの伯父)を埋葬した。

老人(隠者)は,ラーンスロット卿が聖杯探求の冒険をしていると聞き,ラーンスロット卿自身の罪深さの為に聖杯を見ることはできないだろうと告げた。

ラーンスロット卿は,老人(隠者)に対し,これからどうすべきか教えを請うた。

老人(隠者)は,白シャツの老人(アゴースの伯父)が身につけていた毛織りの下着を身につけ,聖杯探求の間は肉食をせず葡萄酒を断ち,できるだけミサを聞くように助言した。

ラーンスロット卿は,白シャツの老人(アゴースの伯父)が身につけていた毛織りの下着を身につけ,再び旅に出た。

ラーンスロット卿は,その夜,宿がみつからず,十字架のあるところにやって来て,野宿することにした。

*いくら聖人のものとは言っても,人の下着を身につけるのは辛そうだ。当時の人にとっては何ともないことだったのだろうが,現代社会に済む我々にとっては,それもかなりの苦行となるだろう。
*毛織物の下着は,その毛が肌を刺し痛みを与えるという苦行をラーンスロット卿に与えるようになる。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2011/02/17(木) 20:54:31|
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キャクストン版第15巻第3章

ラーンスロット卿は夢を見た。

星に囲まれ金の冠をつけた一人の男が,7人の王と2人の騎士を連れて,十字架に向かって神に祈った。

すると雲間から一人の老人が天使の群れを引き連れて降り立った。

老人は,一人一人に祝福を与えていった。

しかし,老人は,一人の騎士の前に行くと,私はそなたに与えたものを失ってしまった,そなたは私の心に反して行動し,私を喜ばせるよりも世間を喜ばせる虚栄心から戦ってきたので,そなたは私が与えた宝を返さぬ限り身の破滅となると言った。

翌朝,ラーンスロット卿が馬を進めていると,偶然にも,前に十字架のところで寝ていて聖杯が出現した時に,ラーンスロット卿の武具や馬を奪っていった騎士と出くわした。

ラーンスロット卿は,その騎士と戦って勝利し,馬を取り返した。

ラーンスロット卿は,その夜,偶然に前に会った隠者と出会い,隠者のところに泊まることになった。

ラーンスロット卿は,隠者に,昨夜見た夢のことを相談した。

*ラーンスロット卿が前に会った隠者とは,十字架のところで寝ていた時に聖杯が出現した後に助けてもらった隠者なのか,白シャツの老人を埋葬した礼拝堂の隠者なのか,それとも全く別の隠者なのか不明。おそらく十字架のところで寝ていた時に聖杯が出現した後に助けてもらった隠者であろうと思う。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2011/02/18(金) 21:02:08|
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キャクストン版第15巻第4章

隠者は,ラーンスロット卿が昨夜見た夢に出てきた7人の王と2人の騎士について次のように分析した。

1人目:ナプス(聖職者)

2人目:ネイシアン(祖父の思い出にネイシアンと名付けられる)

3人目:ヒーリアス・ル・グロス

4人目:リーセイズ

5人目:ジョイナス(国を離れてウェールズに行き,マニュエルの娘を得てゴールの土地を手に入れ,それからこの国に来て住む)

6人目:ラーンスロット王(ジョイナスの子でラーンスロット卿の祖父,アイルランド王の娘と結婚)

7人目:バン王(ラーンスロット王の子)

8人目:ラーンスロット卿(7人の王の仲間には入られない)

9人目:ガラハッド卿(ライオンに譬えられる)

それからラーンスロット卿と隠者は夕食をとり,眠りについた。

ラーンスロット卿が身につけている織物の毛が肌を刺し痛さで苦しんだが,ラーンスロット卿は我慢して痛みに耐えた。

*隠者は,7人の王と2人の騎士について分析する前に,イエス・キリストの受難から40年後,アリマタヤのヨセフはイーブレイク王が敵との戦いに勝利したことを述べ伝えていたと前置きしているが,それが何の繋がりになるのかは不明。
*7人の王と2人の騎士の分析は,要はラーンスロット卿の家系の説明。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2011/02/19(土) 21:03:27|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第15巻第5章

ラーンスロット卿が旅を続けていると,500人規模の馬上槍試合に出くわした。

城側の騎士は黒い馬飾りの黒馬の騎士たちで,城の外の騎士は白い馬飾りの白馬の騎士たちだった。

城側の騎士たちが劣勢だったので,ラーンスロット卿は,騎士としての誉れを高める為,城側に味方することにした。

ラーンスロット卿は活躍したが,そのうち疲れて白の軍勢に捕らえられ,城側の騎士たちは敗北した。

ラーンスロット卿は,いままで馬上槍試合でも勝ち抜き戦でもいつも一番だったので,今回の敗北に恥辱を感じた。

ラーンスロット卿は半日馬を進めて,リンゴの木の下で身を横たえると眠り落ちてしまった。

ラーンスロット卿は,老人がやって来て,信仰心が邪で貧弱なことを非難して行ったような気がした。

それからラーンスロット卿は道に沿って進んで行ったが,とある礼拝堂で修道女に呼び止められた。

*老人が非難していったのは本当のことなのか,夢の中のことなのか不明(たぶん夢)。
*白の軍勢の者たちは,捕らえたラーンスロット卿に対し,「神のご加護によって,あなたはわれわれの仲間になったのです。われわれはあなたを牢に閉じこめますよ」と言い捨てて立ち去っていったとあり,解放したとは明記されていない。しかし,その後すぐにラーンスロット卿は自由に行動しているので,解放されたのは間違いないだろう。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2011/02/20(日) 21:05:05|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第15巻第6章

ラーンスロット卿は,女隠者に,勝ち抜き戦のことや夢のことを話した。

女隠者はラーンスロット卿の話を聞いて,次のように説明した。

その勝ち抜き戦は主たる神の示したもうた証である。

白衣を着ていたのはペレス王の子エリアザル側であり,黒衣を着ていたのはハーロン王の子アーガスタス側である。

白は純潔と貞節を表し,黒は罪の懺悔をしていないことを表す。

ラーンスロット卿は,邪な望みをかけがちで,正しい信仰が薄いが為に,わざわざ劣勢な黒衣の騎士側に味方し,白衣の騎士に捕まって森に連れて行かれた。

そのすぐ後で,白の騎士のところに聖杯が出現したのだが,罪人の方に心を向けたラーンスロット卿は不運を招いてしまうので,それを待っていることさえできずに立ち去ってしまった。

ラーンスロット卿が見た夢は,邪な信仰と薄い信仰心を抱き,現在より向上しないのであれば,深い地獄の穴に落ちるだろうことを教えるもの。

ラーンスロット卿は,夕食後,女隠者と別れを告げ,深い谷間に馬を進めていった。

行く手には高い山を川があり,川を越すことは恐ろしいことであったが,神の御名を唱えて勇気をもって渡りきった。

すると黒ずくめの騎士が一言もいわずにラーンスロット卿の馬を地面に倒して,どことも知れず立ち去っていった。

ラーンスロット卿は,この出来事にあったことを神に感謝した。

*最後の黒ずくめの騎士のエピソードは何だかよく解らない。蛇足のような,何か意味深なような………

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/21(月) 21:00:46|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第16巻第1章

ガーウェイン卿は,いかなる冒険にもあわずに一人で馬を進め,ある時,同じく冒険にあわないエクター・ド・マリス卿と合流した。

ガーウェイン卿とエクター・ド・マリス卿は8日以上馬を進め,ある土曜日に,荒れ果てて人の寄りつかない礼拝堂に辿り着いた。

ガーウェイン卿とエクター・ド・マリス卿は疲労におそわれ眠ってしまったが,それぞれ不思議な夢を見た。

ガーウェイン卿の見た夢は,牛の夢だった。

草や花が一面に咲いている草地に,牛のまぐさ台があり,150頭の牛がいた。

150頭の牛のうち,3頭は白牛(内1頭は黒の斑点があった)で,残りは黒牛だった。

3頭の白牛は二本の紐で結ばれていた。

ある牛が「もっと良い牧草地を探そう」と提案し,牛たちは去っていった。

ある牛は帰ってきたが大分痩せて立っていられなかった。

3頭の白牛のうち1頭は帰ってきたが,2頭は帰ってこなかった。

1頭の白牛が帰ってきてから後,飼料が足りなくなって争いがおこり,みんな失望して,おのおの立ち去ってしまった。

*ガーウェイン卿の見た夢は,何を暗示しているのかとっても解りやすい夢だ。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/22(火) 21:04:40|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第16巻第2章

エクター・ド・マリス卿が見た夢は,自分とラーンスロット卿の夢だった。

ラーンスロット卿とエクター・ド・マリス卿は,見つかりそうにないものを探しに行こうと椅子から降りて馬に飛び乗った。

ラーンスロット卿は,何者かに打ち据えられ,裸にされて結び目のたくさんある衣服を着せられ,ロバに乗せられた。

ラーンスロット卿は,美しい泉にやってきて,ロバから降りて水を飲もうと思った。

しかし,ラーンスロット卿が身をかがめると,水面が下がっていってしまい,水は飲めなかった。

そこで,ラーンスロット卿はもと来た道へ帰って行った。

一方,エクター・ド・マリス卿は馬を進めて結婚式が行われている金持ちの家にやって来たが,自分の席は無いと言われた。

ガーウェイン卿とエクター・ド・マリス卿が目を覚ますと,肘まで露わになった一本の腕が目の前を通っていった。

その腕は,赤い絹に覆われて,手綱を下げ,赤々と燃える蝋燭を握っていた。

間もなく,「邪な信仰と貧弱な信仰心しか持たぬ騎士たちよ,三つのものがそなたたちを妨げている。だから聖杯探求で冒険にあわないのだ」という声が聞こえた。

ガーウェイン卿とエクター・ド・マリス卿は,それぞれが見た夢と,目撃した腕,聞こえた声のことを解明してもらうため,隠者のところへ行くことにした。

ガーウェイン卿とエクター・ド・マリス卿が馬を進め,谷間で出会った小馬に乗った従者から,この近くの小さな山の上の粗末な小屋に隠者ネイシアンがいると聞き,そこへ向かった。

途中,一人の武装した騎士が現れ,ガーウェイン卿とエクター・ド・マリス卿に馬上槍試合を挑んできた。

ガーウェイン卿は,試合をしたがるエクター・ド・マリス卿を抑え,自分が馬上槍試合をし,槍で相手の胸を貫いた。

相手の騎士は,死ぬ前に近くの修道院で臨終の秘跡を受けさせて欲しいと願った。

ガーウェイン卿は,相手の騎士を近くの修道院まで連れて行き,臨終の秘跡を受けさせた。

相手の騎士は,ガーウェイン卿に対し,槍の穂先を抜いてくれるように頼んだ。

ガーウェイン卿は,相手の騎士に名前を尋ねた。

相手の騎士は,自分はユーリエンス王の息子のユーウェイン・レ・アヴォートレであると名乗った。

*ユーウェイン・レ・アヴォートレ卿はガーウェイン卿の従兄弟。
*ユーウェイン・レ・アヴォートレ卿は,エクター・ド・マリス卿と兄弟分の誓いをしていたらしい。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/23(水) 21:06:12|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第16巻第3章

ガーウェイン卿とエクター・ド・マリス卿は泣いた。

ガーウェイン卿が,ユーウェイン・レ・アヴォートレ卿の胸に突き刺さっていた槍の穂先を引き抜くと,ユーウェイン・レ・アヴォートレ卿は死んでしまった。

ガーウェイン卿とエクター・ド・マリス卿はユーウェイン・レ・アヴォートレ卿を埋葬した。

その後,ガーウェイン卿とエクター・ド・マリス卿は,隠者ネイシアンの庵にたどり着いた。

ガーウェイン卿とエクター・ド・マリス卿は,隠者ネイシアンにこれまでのことを話して聞かせた。

隠者ネイシアンは,まずガーウェイン卿が見た夢について,次のように説明した。

草地は謙虚さと忍耐を表し,まぐさ台は円卓を表す。

牛は円卓の騎士で,白牛はガラハッド卿,パーシヴァル・ド・ゲール卿で,黒い斑点のある白牛はボース・ド・ゲイネス卿である。

白牛が紐で結ばれているのは,純潔と貞節の騎士だから。

*ユーウェイン・レ・アヴォートレ卿は,アーサー王とモードレッド卿との最後の戦争で死んだという物語もある。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/24(木) 21:07:56|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第16巻第4章

隠者ネイシアンは,次にエクター・ド・マリス卿の見た夢について,次のように説明した。

ラーンスロット卿とエクター・ド・マリス卿が同じ椅子から降りてきたのは,祖先から来た支配権と首領権を示す。

見つかりそうにないものを探すというのは,聖杯探求の旅を表す。

ラーンスロット卿が打ち据えられたのは,自分の高慢さを捨てて謙虚さにおもむいたことを意味する。

ラーンスロット卿に着せられた衣服は,今彼が身につけている毛織りの下着のこと。

ラーンスロット卿が乗っているロバは従順を示す。

泉は神の恵みを表す。

ラーンスロット卿が飲もうとした水を飲めずに帰ってしまったのは,彼は24年間大罪を犯し続けていたので,自分は聖杯に近付く資格が無いと謙虚になって考えたため。

ラーンスロット卿は,間もなくキャメロットに帰る。

隠者ネイシアンは,蝋燭と手綱を持っていた腕については,手は慈愛に満ちており,手綱は禁欲を,蝋燭の明かりはキリストの正しい道を示すと説明した。

また,最後に聞こえた声が言っていた3つの欠けているものは,慈愛と忍耐と誠実であると説明した。

*エクター・ド・マリス卿の夢で,彼が金持ちの家の結婚式で席が無いと言われたことについては,隠者ネイシアンは何も語っていない。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/25(金) 21:09:11|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第16巻第5章

隠者ネイシアンは,ラーンスロット卿は,最後には神に身を捧げ,正しい聖なる人としてこの世を去ると予言した。

ガーウェイン卿とエクター・ド・マリス卿は,隠者ネイシアンに別れを告げて出発した。

隠者ネイシアンは,ガーウェイン卿に対し,さらなる助言をしようとした。

しかし,ガーウェイン卿は,エクター・ド・マリス卿を待たせているからと言って,その助言を聞こうとはしなかった。

*隠者ネイシアンによれば,聖杯は罪のある者の前には現れず,騎士はむやみに人を殺しているので罪深いらしい。
*隠者ネイシアンによれば,ラーンスロット卿は聖杯探求に入ってからは人を殺していないから高評価らしい。
*隠者ネイシアンによれば,ラーンスロット卿は二度と罪を犯さないと誓ったが,決心が揺るぎそうな気配があり,これが無ければ,ガラハッド卿を除けば一番聖杯に近いらしい。
*要は隠者ネイシアンは,結構ラーンスロット卿に肩入れしているということ。
*でも隠者ネイシアンは,ガーウェイン卿にもチャンスを与えようとしているので,公平なのかも。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/26(土) 21:10:45|
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キャクストン版第16巻第6章

ボース卿は,ロバに乗った隠者と出会い,彼の庵に泊まることにした。

隠者は,ボース卿に対し,聖杯の安置してある前に座るまでは,パンと水以外のものは口にしないように助言し,ボース卿はこれに素直に従うことにした。

ボース卿は,隠者の勧めで,今来ている肌着の代わりに,隠者が与える別の肌着を身につけることにした。

ボース卿が隠者に別れを告げてしばらく行くと,一本の枯れた古木があり,そこに鳥が巣をつくっていた。

巣には死にかかったひな鳥がいたが,親鳥はクチバシで自分の体をつつき血を噴き出させた。

親鳥は死んだが,ひな鳥たちは,親鳥の血で生き返った。

ボース卿は,これが大きな意味を表していることを理解した。

ボース卿は,馬を進め,偶然,堅固な高い塔にやって来て,一夜の宿を借りることになった。

*ボース卿は肌着を取り替えたようだが,緋色の「上着」を着て,聖杯探求の旅が終わるまで,ずっと身につけていることになるとの記述がある。なんだかよく解らないが,肌着が重要だが,それ以外の衣服も全取っ替えしたということか。
*親鳥とひな鳥の「大きな意味」が具体的に何であるかの記述は無い。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2011/02/27(日) 21:11:45|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第16巻第7章

塔には若く肉欲的で美しい婦人がいた。

彼女は,肉や山海の珍味でボース卿をもてなそうとした。

しかし,ボース卿は,これを断り,パンと水だけを食した。

塔の美しい婦人は,明日,自分の代わりに,この国一番の強者であるプリダム・ル・ノワール卿と戦ってくれる戦士を見つけないと,姉に城と領地を奪われてしまうことになっていた。

その昔,アニオースという王がいて,塔の美しい婦人よりずっと年上の婦人を愛し,この国の全部を彼女のものにした。

しかし,彼女は不当な風習を作り上げて王の親戚の者たちを殺してしまったので,王に追放された。

アニオース王は,領土の全てを塔の美しい婦人に与えた。

しかし,アニオース王が亡くなると,かつて王に愛された婦人が,塔の美しい婦人に戦いを挑んできた。

塔の美しい婦人は,家臣をたくさん殺されたり,寝返られたりしたので,もう塔しか残っていなかった。

ボース卿は,自分が塔の美しい婦人に代わって,プリダム・ル・ノワール卿と戦うことを申し出て,歓待された。

*「アニオース王が愛していた婦人」=「塔の美しい婦人の姉」とは明記されていないが,文脈的にはそうなるはず。
*かつてアニオース王に愛された婦人が作った「不当な風習」が何なのかは不明。

参考資料:「アーサー王物語Ⅳ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2011/02/28(月) 20:33:43|
  2. 物語のあらすじ
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