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キャクストン版第8巻第24章

トリストラム卿は,アイルランドのアグウィッサンス王に対し,褒美として娘の美しきイソードをマーク王の奥方にすることを求めた。

アイルランドのアグウィッサンス王は,美しきイソードとトリストラム卿が結婚してくれることを望んでいたが,約束なので断れなかった。

美しきイソードの母は,マーク王と娘の美しきイソードが生涯愛し合うように,侍女頭のブラグウェイン婦人とトリストラム卿の従者カヴァーネルに媚薬を託した。

そうして,トリストラム卿と美しきイソードは,船に乗り,ともにコーンウォールのマーク王のもとへ旅立った。

しかし,トリストラム卿と美しきイソードは,ある日,葡萄酒と間違えて,その媚薬を飲んでしまった。

トリストラム卿と美しきイソードの間には,生涯消えることのない愛が芽生えてしまった。

トリストラム卿一行は,宿泊の為に「嘆きの城」と呼ばれるプルーアー城へ立ち寄ったが,全員捕らえられてしまった。

この城の決まりで,婦人を連れて城を通りかかった者は,城主ブルーナーと戦うことになっていた。

城主ブルーナーが勝てば旅の騎士と婦人が殺され,城主ブルーナーが負ければ城主ブルーナーとその奥方が死ななければならないという慣習だった。

*美しきイソードの母が媚薬を用意したのは,娘の気持ちを知る母の親心だったのであろう。
*トリストラム卿と美しきイソードの悲劇のはじまり。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/06/01(火) 21:29:15|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第8巻第25章

トリストラム卿と美しきイソードが獄舎に入れられていた時,二人を慰めようと一人の騎士と婦人がやって来た。

その騎士が言うには,この城の古くからのしきたりで,この地を訪れた騎士は城主と戦い,負けた方が首を失うことになっており,その後騎士の婦人が城主の婦人より美しくなければ,その婦人も首を刎ねられるということだった。

翌朝,トリストラム卿と美しきイソードは,判定を知りたがる国中人々が集まる戦いの場に連れてこられた。

まず美しきイソードと城主の妻の美しさが競われた。

皆は(ブルーナー城主でさえ)美しきイソードの方が美しいと思った。

城主ブルーナーは,もしトリストラム卿が自分の奥方を殺すのなら,必ずトリストラム卿を殺して,美しきイソードを自分のものにすると宣言。

トリストラム卿は,城主ブルーナーから奥方を取り上げ,その首を刎ねた。

*トリストラム卿が城主ブルーナーの奥方の首を刎ねたのは少々性急すぎではないかとか思った。
*でも城主ブルーナーの奥方を殺さないと,城主ブルーナーに何だかんだと言いがかりをつけられて美しきイソードが殺されてしまう可能性もあったかもしれない。トリストラム卿は,美しきイソードの為になら,少々残酷なことでも厭わないまでに愛していたと善解できるか。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/06/02(水) 21:30:44|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第8巻第26章

トリストラム卿は,城主ブルーナー卿と戦って打ち負かし,その首を刎ねた。

城の人たちはトリストラム卿に忠誠を誓い,滞在して悪い風習を廃止して欲しいと頼み,トリストラム卿はそれを了承した。

そうこうしているうちに,ある騎士が,ブルーナー卿とその奥方の息子である高貴な王子ガラホート卿のもとに父親と母親の悲痛な事件を知らせた。

*城主ブルーナーは歴戦の戦士だったらしい。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/06/03(木) 21:32:14|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第8巻第27章

高貴な王子ガラホート卿と百騎王がやって来て,トリストラム卿と一対一で戦うことを申し入れた。

トリストラム卿とガラホート卿は半日ほど激しく戦ったが,ついにトリストラム卿が優勢となった。

すると百騎王がその仲間とともに戦いに加勢しようとした。

トリストラム卿はガラホート卿を批判したが,ガラホート卿は,トリストラム卿に対し,実のところお前は降参するか死ぬかの他の道はないと言い放つ。

トリストラム卿は降参することにしたが,それはガラホート卿にではなく,加勢しにきた騎士に対してだと言い添えた。

実はガラホート卿も,自分の実の両親が行っていた風習は恥ずべきものと思っており,それ故に両親とは距離を取っていたという事情があった。

ガラホート卿は,トリストラム卿はラーンスロット卿を除けばこの世で最も高貴な騎士なので殺すのは惜しいと思った。

ガラホート卿は,トリストラム卿がラーンスロット卿と親交を結ぶと約束するなら,トリストラム卿を許し,城の悪習を断つと申し出た。

トリストラム卿は,ラーンスロット卿を尊敬していたので,その条件を呑んだ。

*ガラホート卿のやり方は卑怯なような気がするが………
*久々の百騎王だが,アーサー王との戦争の時のような精彩は無い。名前が格好良いだけに残念だ。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/04(金) 21:33:17|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第8巻第28章

トリストラム卿は,ガラホート卿に別れを告げて航海を続けた。

その時,トリストラム卿とラーンスロット卿のもとに,キャラドス王がガーウェイン卿を打ち負かして捕虜にしたという知らせが届いた。

ラーンスロット卿は,ガーウェイン卿を馬の鞍にくくりつけて自分の城へ向かおうとするキャラドス王と出会い,ガーウェイン卿を助ける為にキャラドス王と戦った。

ラーンスロット卿は,キャラドス王を打ち負かして首を刎ね,ガーウェイン卿を救出した。

ラーンスロット卿の噂を聞きつけたトリストラム卿は,美しきイソードと一緒でなければ,すぐにでもラーンスロット卿を探しに行くのにと残念がった。

その後,トリストラム卿はコーンウォールに辿り着いた。

*キャラドス王は,アイルランドのアグウィッサンス王とブラモー・ド・ゲイネス卿の裁判の審判官だったので,アーサー王側の騎士だったはず。
*キャラドス王とガーウェイン卿との間に何があったのかは不明。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/05(土) 21:34:44|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第8巻第29章

コーンウォールのマーク王と美しきイソードの結婚式が厳かにとりおこなわれた。

ある日,王妃付きの2人の婦人が,侍女ブラグウェインを嫉んで殺そうとした。

ブラグウェインは森へ薬草を摘みに行かされたが,そこで待ち伏せされて木に手足を縛られてしまった。

3日後,パロミデス卿が偶然侍女ブラグウェインを発見し,治療のために僧院へ連れて行った。

美しきイソード王妃は,侍女ブラグウェインが失踪したのを嘆き,森へ歩いて行き,そこでパロミデス卿に会った。

パロミデス卿は,美しきイソード王妃に対し,自分の言うことを何でも聞くなら侍女ブラグウェインを連れてくると申し出た。

美しきイソード王妃は,パロミデス卿の言うことを何でも聞くと約束してしまう。

すぐにパロミデス卿は,侍女ブラグウェインを美しきイソード王妃のもとへ連れてきた。

パロミデス卿は,自分の願いはマーク王の前で述べると言って,美しきイソード王妃を先にマーク王のもとへ帰した。

後日,パロミデス卿は,マーク王のもとに現れた。

*パロミデス卿は美しきイソードのことを諦めてはいなかった。ちょっと未練がましい。
*侍女ブラグウェイン殺害計画を焚きつけたのがパロミデス卿だと考えるのも面白いかもしれない。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/06(日) 22:26:32|
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キャクストン版第8巻第30章

パロミデス卿は,マーク王に対し,美しきイソード王妃を要求した。

マーク王は,トリストラム卿が助けてくれるだろうと思って了承した。

マーク王は,すぐにトリストラム卿に使いをやったが,彼は森の奥深くで狩りをしていたので見つからなかった。

そこへトリストラム卿の家来の騎士であるランベガス卿がマーク王のもとへやって来て,トリストラム卿の代わりに自分が美しきイソード王妃を救出すると約束して旅立った。

しかし,ランベガス卿は,パロミデス卿に打ち負かされてしまう。

美しきイソード王妃は,森へ駆け込み,泉に身を投げてしまおうとしていたが,偶然通りかかったアドサープ卿に保護された。

アドサープ卿は,美しきイソード王妃を自分の城に連れて行き,事情を聞くと,パロミデス卿に戦いを挑んで行った。

しかし,アドサープ卿も,パロミデス卿に打ち負かされてしまう。

パロミデス卿は,アドサープ卿から何故戦いを挑んできたのか事情を聞き,美しきイソード王妃が匿われている城へ向かった。

美しきイソード王妃は,窓からパロミデス卿の姿を見ると門を堅く閉じさせた。

パロミデス卿は,まるで気が触れてなりふり構わぬ人のように,門の側に座り込んだ。

*マーク王の失策。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/07(月) 23:38:01|
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キャクストン版第8巻第31章

そのころトリストラム卿は全ての事情を知り,美しきイソード王妃を救出する為に,従者カヴァーネルとともに森へと急いだ。

トリストラム卿は,途中でランベガス卿とアドサープ卿に会って状況を把握し,美しきイソード王妃が匿われている城へ向かった。

トリストラム卿とパロミデス卿は激しく戦い,パロミデス卿が劣勢となった。

それを見た美しきイソード王妃は,パロミデス卿が異教徒のまま死ぬのは忍びないとの理由で,トリストラム卿に戦うのを止めるよう頼んだ。

トリストラム卿は戦うのを止め,パロミデス卿は美しきイソード王妃の命令で国から出て行くことになった。

*パロミデス卿に同情してきた。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/08(火) 23:40:20|
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キャクストン版第8巻第32章

トリストラム卿は美しきイソード王妃をマーク王のもとへ連れて帰って歓迎された。

しかし,トリストラム卿の従兄弟であるアンドレッド卿は,隙あらばトリストラム卿を破滅させてやろうと,トリストラム卿と美しきイソード王妃を絶えず見張っていた。

ある日,トリストラム卿と美しきイソード王妃が窓越しに話をしているのを見かけたアンドレッド卿は,これをマーク王に言いつけた。

マーク王は怒ってトリストラム卿に剣で斬りかかったが,すぐにトリストラム卿に剣を奪われてしまった。

マーク王は,家来たちにトリストラム卿を殺すよう命令したが,誰も従わなかった。

トリストラム卿は,逃げるマーク王の後を追い,王の首を5,6回ほど剣の平で打ち,マーク王を顔面から転倒させた。

トリストラム卿は,従者を連れて森へ入っていった。

ある日,マーク王によって騎士になった兄弟がトリストラム卿に戦いを挑んで来た。

トリストラム卿は,一人を打ち首にし,一人に致命傷を与えて兄弟の首を兜に入れて運ばせた。

また,マーク王の家来の騎士30人にも怪我を負わせた。

マーク王は,トリストラム卿の処遇について会議を招集した。

家令ディナス卿の提言で,マーク王はトリストラム卿と仲直りすることにした。

そうして,ある日のこと,マーク王と美しきイソード王妃は狩りに行くことになり,トリストラム卿も一緒に行くことになった。

*トリストラム卿は結構サディスティックらしい。
*家令ディナス卿は,トリストラム卿がアーサー王の宮廷に行ってしまうことを心配していた。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/09(水) 23:41:37|
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キャクストン版第8巻第33章

マーク王と美しきイソード王妃は,森の川の側に幕屋と天幕を建て,毎日のように狩りや馬上槍試合を行った。

そこに来合わせた者なら誰でも馬上槍試合の相手になれるように,30人の騎士が用意されていた。

そこへ不意にラモラック・ド・ゲール卿とドリアント卿がやって来た。

ドリアント卿はよく戦ったが落馬した。

ラモラック・ド・ゲール卿は30人相手によく戦った。

マーク王は,トリストラム卿に対し,ラモラック・ド・ゲール卿と馬上槍試合をするよう命令した。

トリストラム卿は,疲れているラモラック・ド・ゲール卿と戦うことに反対したが,結局は命令に従った。

トリストラム卿は,ラモラック・ド・ゲール卿と馬上槍試合をして落馬させた。

ラモラック・ド・ゲール卿は,トリストラム卿に対し,徒歩で戦えと言ったが,トリストラム卿はそれ以上戦おうとはしなかった。

*ラモラック・ド・ゲール卿とトリストラム卿の宿敵時代のはじまり。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/10(木) 23:43:40|
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キャクストン版第8巻第34章

ラモラック・ド・ゲール卿とドリアント卿は,森での馬上槍試合を後にして出発したが,途中でモルガン・ル・フェから魔法の角の杯をアーサー王の宮廷へ持っていくように遣わされた二人の騎士に出会った。

角の杯には,夫に忠実な婦人のみがきれいに飲み干せる魔法がかけられていた。

モルガン・ル・フェは,グィネヴィア王妃とラーンスロット卿を侮辱する為にアーサー王の宮廷に届けようとしていたのだ。

ラモラック・ド・ゲール卿は,その角の杯をマーク王のところへ持って行くよう命じた。

モルガン・ル・フェの遣いの騎士は,マーク王のもとへ,魔法の角の杯をラモラック卿の贈り物として持って行き,その効能を語った。

マーク王は,美しきイソード王妃を含めて100人もの婦人に角の杯から飲ませたが,きれいに飲み干せたのは4人しかいなかった。

美しきイソードも飲み干せなかった。

マーク王は,美しきイソード王妃を含めて皆を火あぶりの刑にしようとしたが,重臣たちに止められた。

トリストラム卿はラモラック・ド・ゲール卿に復讐を誓った。

ある日,アンドレッド卿(トリストラム卿の従兄弟)が,とうとうトリストラム卿が美しきイソード王妃のベッドに裸で居るところに踏み込んで捕らえた。

トリストラム卿は,海岸の岩の上に立つ教会に連れて行かれて裁きを受けることになった。

トリストラム卿は命乞いをしたが,アンドレッド卿が剣を抜いて今まさに自分を殺そうとした時,手首の紐を引きちぎり,アンドレッド卿から剣を奪って教会に立て籠もった。

トリストラム卿は,教会の窓の横木を壊し,岩の上に脱出した。

*トリストラム卿がラモラック・ド・ゲール卿に復讐を誓うのは逆ギレに近いのではないかとか思った。
*アンドレッド卿が何故従兄弟であるトリストラム卿の破滅を願うのか全く不明のままだ。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2010/06/11(金) 23:16:20|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第8巻第35章

トリストラム卿の家来である従者カヴァーネル,ランベガス卿,セントレイル・ド・ルーション卿は,岩の上にいるトリストラム卿を帯で引っ張り上げて救出した。

家来たちから美しきイソード王妃が癩病(らいびょう)人たちの小屋に入れられていることを聞かされたトリストラム卿は,美しきイソードを迎えに行き,森の中の美しい館へ連れて行った。

ある日,トリストラム卿に兄弟を殺された騎士が,トリストラム卿の肩に毒矢を射た。

トリストラム卿は,その騎士を打ち殺したが,傷は治らなかった。

またある日,トリストラム卿と美しきイソード王妃が森の館に住んでいると聞いたマーク王が,大勢の家来を連れて森の館へやって来た。

ちょうどその時,トリストラム卿は不在だったので,マーク王は美しきイソード王妃を城へ連れて帰って監禁した。

森の館へ帰ってきたトリストラム卿は,馬の足跡から美しきイソード王妃が連れ去られたことを知り,非常に悲しんだ。

ほどなくして,美しきイソード王妃に命じられて,ブラグウェイン婦人の従姉妹がトリストラム卿のところへやって来て,ブリタニーのホウェル王のところへ行って,王の娘の「白き手のイソード」と呼ばれる王女に会って治療を受けるよう告げた。

トリストラム卿は,従者カヴァーネルとともにブリタニーへ船出し,ホウェル王から歓迎を受け,白き手のイソード王女から治療を受けた。

*癩病(らいびょう)は差別用語であるとの見解もある。トマス・マロリーが生きていた時代でも差別され隔離されていたのだろうと想像される。
*美しきイソード王妃は優秀な外科医でもあったが,マーク王に監禁され,自分ではトリストラム卿を助けることができないので,他の医者を紹介したのであろう。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/12(土) 23:17:54|
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キャクストン版第8巻第36章

トリストラム卿は,ホウェル王に戦争を仕掛けていたグライプという名の領主を討ち取り,ホウェル王の厚い信頼を得た。

白き手のイソードとトリストラム卿の間に愛が芽生え,二人は結婚した。

しばらくして,ブリタニーのサピナビレス卿がイングランドのアーサー王の宮廷に行き,ラーンスロット卿にトリストラム卿が白き手のイソードと結婚したことを話した。

ラーンスロット卿は,サピナビレス卿に対し,これまでトリストラム卿に期待をかけていたが,美しきイソードに不実であることから,今日から敵となるとトリストラム卿に伝えるように言った。

*トリストラム卿は,結婚初夜になって美しきイソード王妃のことを思い出したらしい。
*トリストラム卿が白き手のイソードは,結婚してからも,ずっと清い関係だったとの記載がある。
*白き手のイソードがとっても可哀想。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2010/06/13(日) 23:19:17|
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キャクストン版第8巻第37章

ブリタニーに帰ってきたサピナビレス卿は,トリストラム卿に対し,ラーンスロット卿がとても悪く言っていたことを告げた。

トリストラム卿は,とても恥じ入り嘆いた。

美しきイソード王妃も,トリストラム卿の不実を,グィネヴィア王妃に手紙で訴えたりした。

そのころ,ラモラック・ド・ゲール卿は,乗っていた船が暗礁に乗り上げて沈没し,サーヴィジ島の漁師に助けられた。

サーヴィジ島の領主であるネイボン・ル・ノワール卿は,アーサー王の騎士を憎んでいた。

ネイボン・ル・ノワール卿は,最近も島にやって来たナノーン・ル・プティット卿(ラモラック・ド・ゲール卿の従兄弟)を打ち倒し,その手足をバラバラにするという猟奇的なことをしていた。

それを聞いたラモラック・ド・ゲール卿は敵討ちを誓った。

*グィネヴィア王妃は,美しきイソード王妃に返事を書いている。その中で,トリストラム卿はすぐに白き手のイソードのことが嫌いになるだろうとか結構なことが書かれていたとの記載がある。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/14(月) 23:20:25|
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キャクストン版第8巻第38章

ある日,トリストラム卿は,白き手のイソードとその弟のケイヒディアス卿と浜辺で遊ぶために小舟を出した。

しかし,風が吹いて,その小舟はサーヴィジ島へ漂着し,壊れてしまった。

トリストラム卿一行は森の中へ入っていき,セグワリデス卿と出会った。

セグワリデス卿は,サーヴィジ島の領主であるネイボン・ル・ノワール卿がいかに危険な騎士かの情報を得ていた。

トリストラム卿とセグワリデス卿は,和解し,協力して危機を乗り切ることにした。

その後,トリストラム卿はラモラック・ド・ゲール卿とも出会い,やはり和解し,協力して危機を乗り切ることにした。

*セグワリデス卿が得ていた情報では,ネイボン・ル・ノワール卿はアーサー王の騎士だけではなく,全ての騎士を殺すか獄舎に入れているとのことだった。
*ラモラック・ド・ゲール卿は,ネイボン・ル・ノワール卿と戦う為,海で遭難した身体が回復するのを待っていた。
*ご都合主義的に,トリストラム卿は自分を宿敵とする2人と出会い,和解に成功している。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2010/06/15(火) 23:21:33|
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キャクストン版第8巻第39章

ネイボン卿は,息子が騎士に叙される日に,谷とその近郊に住む騎士約500人を全員召集して馬上槍試合を開催した。

ラモラック・ド・ゲール卿,トリストラム卿,ケイヒディアス卿,セグワリデス卿も召集に応じた。

ラモラック・ド・ゲール卿は,その馬上槍試合で500人の騎士をおおかた倒してしまうという活躍をした。

ネイボン卿は,ラモラック・ド・ゲール卿に戦いを申し込み,二人は戦った。

しかし,疲れているラモラック・ド・ゲール卿は劣勢に追い込まれた。

疲れているラモラック・ド・ゲール卿に代わってトリストラム卿がネイボン卿と戦うことになった。

トリストラム卿は,激しい戦いの末にネイボン卿を殺し,その息子の首も刎ねた。

トリストラム卿とラモラック・ド・ゲール卿とが話し合って,ネイボン卿が治めていた島は,セグワリデス卿が領主となることになった。

*ネイボン卿の息子が少し可哀想に思える。トリストラム卿は,やはり少々性急の気があるようだ。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2010/06/16(水) 00:35:28|
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キャクストン版第8巻第40章

ラモラック・ド・ゲール卿は,トリストラム卿と別れた後,アーサー王の宮廷に向かったが,その道中で4人の騎士が一人の騎士(フロル卿)と戦っている場面に遭遇した。

4人の騎士はフロル卿の方が卑怯な騎士だと言っていたが,ラモラック・ド・ゲール卿は,フロル卿の味方をして4人の騎士を打ち負かして追い払った。

ラモラック・ド・ゲール卿とフロル卿は,その後,一緒に馬を進めていたが,白い騎士と出会った。

フロル卿は,以前にもその白い騎士と戦って敗北したことがあるので,雪辱戦をしたがった。

ラモラック・ド・ゲール卿は,その白い騎士が円卓の騎士だと思い,フロル卿に戦わないよう忠告した。

しかし,フロル卿はその白い騎士と戦って,また敗北した。

ラモラック・ド・ゲール卿は,ゆっくりと立ち去ろうとする白い騎士を追いかけ,お互いに名を名乗り合った。

白い騎士はラーンスロット卿だった。

ラモラック・ド・ゲール卿とラーンスロット卿は,会えたことをお互いに喜び合った。

ラモラック・ド・ゲール卿はフロル卿のところへ戻ったが,フロル卿から白い騎士が誰だったのか尋ねられても,あなたは知る必要がないと言って教えなかった。

フロル卿は,ラモラック・ド・ゲール卿の態度に腹を立て,二人は別れた。

*何故ラモラック・ド・ゲール卿がフロル卿に白い騎士がラーンスロット卿だったことを教えなかったのかは不明。
*ラモラック・ド・ゲール卿は,結構意地の悪い性格なのかもしれない(トリストラム卿を陥れる為に角の杯をマーク王に送りつけたこともあるし……)

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2010/06/17(木) 00:54:18|
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キャクストン版第8巻第41章

2,3日後,ラモラック・ド・ゲール卿は,泉のそばに一人の騎士が眠り,そのそばに婦人が座っているのを見た。

そこへガーウェイン卿がやってきて,婦人を奪って行こうとしたが,ラモラック・ド・ゲール卿に止められた。

ガーウェイン卿は,眠っていた騎士(フロル卿)に突進していったが,逆に落馬させられてしまった。

ラモラック・ド・ゲール卿は,アーサー王の宮廷の名誉の為にフロル卿と戦い,落馬させて殺してしまった。

婦人は,フロル卿の兄のベリアンス・ル・オーグラス卿のところへ行って事の次第を話した。

ベリアンス・ル・オーグラス卿は,ラモラック卿に戦いを挑んだ。

ベリアンス・ル・オーグラス卿は,以前ラモラック・ド・ゲール卿の命を救い,そのために息子を殺してしまっていた。

ラモラック・ド・ゲール卿は,ベリアンス・ル・オーグラス卿に許しを請うたが,聞き入れられなかったので戦う羽目になった。

ラモラック・ド・ゲール卿は,戦いの最中,出血多量で断っていられなくなったベリアンス・ル・オーグラス卿を気遣った。

ベリアンス・ル・オーグラス卿は,ラモラック・ド・ゲール卿の度量の広さに感服し,二人は和解した。

*この章には,かなり矛盾している記載が存在する。(婦人はベリアンス・ル・オーグラス卿のもとへ行って事の次第を話したと記載されているにも拘わらず,ベリアンス・ル・オーグラス卿が登場した時にラモラック・ド・ゲール卿に対して「その婦人を離せ」などと発言している)
*長かった第8巻もこれで終了。しかし,第9巻はもっと長いかもしれない(全43章)

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/18(金) 01:14:21|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第9巻第1章

ある日,アーサー王の宮廷にブルーノー・ル・ノワールという若者が騎士に叙して欲しいとやって来た。

ブルーノー・ル・ノワールは,きっちりとした身体に似合わない金のコートを着ており,不格好だった。

ケイ卿は,ブルーノー・ル・ノワールを「ラ・コート・マル・タイユ」と名付けた。

ブルーノー・ル・ノワールは,父がそのコートを着て眠っているときに殺されたので,父を殺した敵を討ち果たすまではコートを着ていようと決心していたのだった。

翌朝,アーサー王たちが狩りに出かけて行ってしまっていたところに,石の塔に飼われていたライオンが逃げ出してグィネヴィア王妃のところへ突進してきた。

他の騎士たちが逃げまどう中,ブルーノー・ル・ノワールは,剣を抜いてライオンと戦い,グィネヴィア王妃を助けた。

アーサー王は,ブルーノー・ル・ノワールを騎士に叙した。

ブルーノー・ル・ノワールは,自ら「ラ・コート・マル・タイユ」と呼ばれることを望んだ。

*「ラ・コート・マル・タイユ」とは「不格好にコートを着た男」という意味。
*アーサー王は,ブルーノー・ル・ノワールがライオンを殺してグィネヴィア王妃を助ける前日に,既に彼を騎士に叙そうと決めていた。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/19(土) 01:38:20|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第9巻第2章

ラ・コート・マル・タイユ卿が騎士となったその日,アーサー王の宮廷に黒い盾を持った乙女がやって来た。

乙女は,黒い盾の持ち主である騎士が瀕死状態で,誰か立派な騎士に黒い盾を渡して自分の冒険を引き継いで欲しいと乙女に頼んだことを説明した。

ラ・コート・マル・タイユ卿が自らその冒険を買って出た。

ラ・コート・マル・タイユ卿が武装を整えている間に乙女が出かけてしまっていたので,彼はすぐに乙女の後を追った。

ラ・コート・マル・タイユ卿は,しばらくして乙女に追いついたが,乙女はひどいやり方で彼を罵倒しはじめた。

*乙女ライネットとボーメイン卿(ガレス卿)の焼き直しか?

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/20(日) 01:46:57|
  2. 物語のあらすじ
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騎士たちの戦いのルールなど

キャクストン版を読む限り,騎士たちが個人的に戦う場合,次のようなルールになっているようだ。

  1. まず馬上槍試合を行う。
  2. 両者が落馬したら徒歩で戦う。
  3. 片方が落馬したら,落馬した方が一応敗北となる。
  4. 落馬した方は徒歩での戦いを要求できる。
  5. 馬上槍試合で勝った方が馬に乗り続けて戦い,落馬した徒歩の者と戦うのは卑怯な行為。
馬上槍試合は老練な騎士の方が有利で,徒歩での戦いは若くて体力のある騎士の方が有利なものらしい。

馬上槍試合で敗北した者は,雪辱のため徒歩での戦いを要求したがる。しかし,馬上槍試合の勝者が先を急いでいたりして,その戦いに応じないと,敗北者側は結構執念深く恨みを持つ場合が多い。


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  1. 2010/06/21(月) 20:32:59|
  2. 雑知識
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キャクストン版第9巻第3章

ケイ卿は,アーサー王の道化であるダゴネット卿に,ラ・コート・マル・タイユ卿を追って馬上槍試合をするよう命じた。

ダゴネット卿はラ・コート・マル・タイユ卿と馬上槍試合をして,あっけなく敗北する。

乙女(マルディサント)はラ・コート・マル・タイユ卿に対し,最初の戦いで道化をし向けられるとは宮廷で随分馬鹿にされているのですねと罵倒した。

しばらくしてブレオベリス・ド・ゲイネス卿がやって来て,ラ・コート・マル・タイユ卿に馬上槍試合を申し込んだ。

ラ・コート・マル・タイユ卿は馬上槍試合に敗北し,徒歩での戦いを要求したが拒否された。

乙女マルディサントは,ラ・コート・マル・タイユ卿を酷い言葉で罵倒した。

その二日後,偶然パロミデス卿がやって来て,ラ・コート・マル・タイユ卿に馬上槍試合を申し込んだ。

ラ・コート・マル・タイユ卿はまたしても馬上槍試合に敗北し,徒歩での戦いを要求したが拒否された。

乙女マルディサントは,ラ・コート・マル・タイユ卿に対し,結局道化相手にしか通用しない程度の実力だと罵倒した。

その後,モードレッド卿がやって来て,ラ・コート・マル・タイユ卿の一行に合流した。

一行はオーグラス城にやって来たが,城の掟で,その城にやって来た騎士は,馬上槍試合をするか,捕虜になるか,馬や武具を置いていくかを選ばなければならなかった。

オーグラス城から二人の騎士がやって来て,ラ・コート・マル・タイユ卿とモードレッド卿それぞれに馬上槍試合を挑んできた。

モードレッド卿は落馬して敗北した。

ラ・コート・マル・タイユ卿と相手の騎士は両者とも落馬した。

ラ・コート・マル・タイユ卿は,相手の騎士の馬に乗り,今度はモードレッド卿を打ち負かした騎士に突進して落馬させた。

その後,ラ・コート・マル・タイユ卿は,城の方へ逃げて行く最初に戦った騎士を追い,城内で殺してしまった。

*「マルディサント」とは「悪口雑言を言う」の意味。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2010/06/22(火) 21:36:19|
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キャクストン版第9巻第4章

ラ・コート・マル・タイユ卿は,オーグラス城内で100人の騎士に取り囲まれて苦戦していた。

ラ・コート・マル・タイユ卿は,馬から降りて,婦人部屋の壁を背にして戦っていた。

ラ・コート・マル・タイユ卿の戦いぶりに感心した婦人部屋の主人は,ラ・コート・マル・タイユ卿の馬を裏門に繋いでいるので,どうにかしてそこまで辿り着くようアドバイスした。

ラ・コート・マル・タイユ卿は,オーグラス城で一番立派な12人の騎士を殺し,どうにか城から脱出した。

ラ・コート・マル・タイユ卿は,乙女マルディサントとモードレッド卿に合流した。

モードレッド卿は,乙女マルディサントに対し,これ以上ラ・コート・マル・タイユ卿を罵倒しないよう諫めた。

*モードレッド卿は,乙女マルディサントに対し,馬上槍試合は老練な騎士の方が有利なので,駆け出しのラ・コート・マル・タイユ卿が敗北しても仕方がないことや,ブレオベリス・ド・ゲイネス卿やパロミデス卿が徒歩での戦いを拒否したのは,ラ・コート・マル・タイユ卿が徒歩では敵わないほど強いことを見抜いたからだと説明している。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/23(水) 21:00:11|
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キャクストン版第9巻第5章

ある日,ラーンスロット卿がアーサー王の宮廷にやって来て,ラ・コート・マル・タイユ卿の話を聞いた。

ラーンスロット卿は,黒い盾を持ってきた乙女が,トリストラム卿がブルーンズ・サン・ピティから盾を奪い返してあげた乙女であることや,乙女が老練な騎士を探しているのを知っていた。

ラーンスロット卿は,黒い盾の冒険は,駆け出しのラ・コート・マル・タイユ卿には荷が重いと思い,彼の後を追って行った。

ラーンスロット卿がラ・コート・マル・タイユ卿一行に追いつくと,モードレッド卿は一行から離れていった。

ラーンスロット卿が,乙女マルディサントに対し,ラ・コート・マル・タイユ卿のことを悪く言わないように諫めると,乙女マルディサントは今度はラーンスロット卿を悪く言い始めた。

そんな折,トリストラム卿からの手紙を預かっている乙女がラーンスロット卿のところへやって来た。

ラーンスロット卿は,その手紙の返事を書くために,ラ・コート・マル・タイユ卿一行から一時離れた。

ラーンスロット卿がいない間に,ラ・コート・マル・タイユ卿一行はペンドラゴン城に辿り着いた。

ペンドラゴン城から6人の騎士がやって来て,ラ・コート・マル・タイユ卿は1人を馬上槍試合で打ち負かしたが,残り5人に一斉に襲われて捕虜になってしまった。

ラーンスロット卿は,トリストラム卿への手紙の返事を書くと,すぐにラ・コート・マル・タイユ卿の後を追った。

ラーンスロット卿は,途中の橋の上に立ちふさがる騎士と戦って降伏させたが,その騎士はラーンスロット卿を主と仰ぐネロヴュース・ド・ライル卿だった。

ネロヴュース・ド・ライル卿は自分が何ということをしてしまったのだと悔やんだが,ラーンスロット卿は,かつて自分が騎士に任命したネロヴュース・ド・ライル卿が立派な騎士になっていたのを喜んだ。

ネロヴュース・ド・ライル卿は,ラーンスロット卿に対し,ペンドラゴン城には近づかない方が良いことと,最近も乙女と旅をしていた円卓の騎士(ラ・コート・マル・タイユ卿のこと)が捕らえられたことを教えた。

*トリストラム卿からラーンスロット卿への手紙は,美しきイソードを裏切って白き手のイソードと結婚してしまったが許して欲しい等といったことが書かれていた。
*ラーンスロット卿がどのような返事を書いたかは不明。
*モードレッド卿がラ・コート・マル・タイユ卿一行から離れていった理由は不明だが,おそらくラーンスロット卿と仲が悪かったのだろう。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2010/06/24(木) 21:19:49|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第9巻第6章

ラーンスロット卿は,ペンドラゴン城へ行き,6人の騎士を打ち倒した。

すると,ペンドラゴン城の城主であり,アーサー王の強烈な敵であるブライアン・ド・レ・アイルズ卿がやって来て,ラーンスロット卿と戦った。

馬上槍試合では両者とも落馬して引き分けたが,徒歩戦ではラーンスロット卿が勝利し,ブライアン・ド・レ・アイルズ卿は降伏した。

ラーンスロット卿は,城の囚人(アーサー王の宮廷の騎士30人に40人の婦人)を全員解放し,その場から去っていった。

ラ・コート・マル・タイユ卿と乙女マルディサントは,ネロヴュース・ド・ライル卿が自分の主人(ラーンスロット卿)の活躍を知る為に送り込んだ乙女から聞いて,自分たちと一緒にいた騎士がラーンスロット卿であることを知った。

*乙女マルディサントは,知らなかったとはいえ,ラーンスロット卿を罵倒してしまったことについて気を重くした。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


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  1. 2010/06/25(金) 21:34:38|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第9巻第7章

ラ・コート・マル・タイユ卿一行は,ラーンスロット卿の後を追った。

乙女マルディサントは,ラーンスロット卿に対し,罵詈雑言を浴びせたことを詫びた。

そして乙女マルディサントは,実はラ・コート・マル・タイユ卿に愛情を抱いており,黒い盾の冒険を引き受けるには若すぎて且つ優しすぎると思って遠ざけようと思って今まで悪く言っていたことを告白した。

ラーンスロット卿は,乙女マルディサントを乙女ビアンパンサントを呼ぶことにした。

そうしてラーンスロット卿も加わることになったラ・コート・マル・タイユ卿一行は,長旅の末,サールースの国境までやって来た。

そこには美しい村があったが,村には砦と橋が架かっていた。

番兵が言うには,黒い盾を持っているのでは橋と砦を渡すことはできず,一度に一人ずつしか橋を渡ろうとはしていけないとのことだった。

ラーンスロット卿は,自分が一番最初に橋を渡ろうと思ったが,ラ・コート・マル・タイユ卿の頼みで彼に一番最初に橋を渡らせてみることにした。

ラ・コート・マル・タイユ卿の前にプレイン・ド・フォルス卿とプレイン・ド・アムール卿が立ちふさがった。

ラ・コート・マル・タイユ卿は,一人ずつと馬上槍試合をして打ち負かした。

また,その後の徒歩戦でも2対1で戦って二人を降参させた。

そこへ,プレノリアス卿がラ・コート・マル・タイユ卿の前に立ちふさがり,二人は馬上槍試合で両者とも落馬した。

その後2人は徒歩戦で戦ったが,ラ・コート・マル・タイユ卿はその前の戦いで重傷を負っていた。

*「ビアンパンサント」とは「良く考える」との意味。
*砦にはプレイン・ド・フォルス卿,プレイン・ド・アムール卿,プレノリアス卿,ピローンズ卿,ペログリス卿,ペランドリス卿の6人の兄弟の騎士がいた。
*黒い盾の冒険とは,この戦いのことだろう。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

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  1. 2010/06/26(土) 21:59:10|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第9巻第8章

プレノリアス卿は,ラ・コート・マル・タイユ卿を打ち負かしたが,素晴らしい戦いぶりに敬意を表し,自分の塔へ連れて行って怪我の手当をしてやった。

その後,ラーンスロット卿がプレノリアス卿(馬上槍試合では引き分け),ピローンズ卿,ペログリス卿,ペランドリス卿と戦い,全員打ち負かした。

ラーンスロット卿は,囚われていたスコットランドのキャラドス王他多くの騎士を解放した。

ラーンスロット卿は,この砦や橋をラ・コート・マル・タイユ卿に与えようとしたが,プレノリアス卿に世話になったラ・コート・マル・タイユ卿はこれを拒んだ。

ラーンスロット卿は,6人の兄弟騎士がアーサー王の宮廷に行って家臣となる条件で彼らを許した。

そうしてラ・コート・マル・タイユ卿は,傷が治るまで良く休養をとった。

*キャラドス王は,以前,ガーウェイン卿を救出しようとするラーンスロット卿と戦って首を刎ねられたはずだが……

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)


テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/06/27(日) 14:01:05|
  2. 物語のあらすじ
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キャクストン版第9巻第9章

ケイ卿とブランディリス卿がやって来て,ラ・コート・マル・タイユ卿一行に加わった。

そして10日後,ラ・コート・マル・タイユ卿一行は砦を後にした。

ラーンスロット卿は,ペンドラゴン城へ行き,ブライアン・ド・レ・アイルズ卿がアーサー王に仕えようとしなかったので国から追い払い,ペンドラゴン城とその領土をラ・コート・マル・タイユ卿に与えてしまった。

それからラーンスロット卿は,ネロヴュース・ド・ライル卿を呼び出し,ラ・コート・マル・タイユ卿の城と領土を管理させるようにし,ラ・コート・マル・タイユ卿一行はアーサー王の宮廷へと帰っていった。

次の聖霊降臨祭の祝日に,ラ・コート・マル・タイユ卿とプレノリアス卿が円卓の騎士に任じられた。

その後,ラ・コート・マル・タイユ卿は,乙女マルディサント(ビアンパンサント)と結婚し,父の敵も討ち果たしたのだった。

*ケイ卿とブランディリス卿が一行に加わったが,あまり意味は無いようだ。
*乙女マルディサントはボーヴィヴァント婦人と呼ばれるようになった(意味は不明)。
*ラ・コート・マル・タイユ卿とプレノリアス卿は,末永くラーンスロット卿に仕えた。

参考資料:「アーサー王物語Ⅱ」(トマス・マロリー著,井村君江訳,筑摩書房)

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/06/28(月) 21:23:44|
  2. 物語のあらすじ
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プロジェクトの再始動

実は(というまでもないのだが),今年の5月の下旬から昨日まで,このブログの記事は予約投稿で自動的に更新されていた。5月下旬に30個の記事を一気にUPし,1日1記事ごと公開する設定にしておいたのだ。

要するに,1ヶ月ほどブログの更新をせずに放置していたわけだが(時々様子を見たり,リンク集を使ったりしたが),その間はゲームの製作に集中していた。

当初の計画では去年のうちに完成しているはずだったプロジェクト「Expantion」の完成に向けて頑張った。我ながらコツコツと本当によく頑張ったと思う。

1ヶ月あれば完成までこぎつけることができるだろうと思っていたが,残念ながら完成しなかった。

残された作業は,次のとおりだ。1ヶ月間に大分作業が進んだと思っていたが,書き出してみると,まだまだやらなければいけないことは多そうだ。

なんとか今年中には………

テーマ:ゲーム製作 関連 - ジャンル:ゲーム

  1. 2010/06/29(火) 22:25:10|
  2. Project:Expansion
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グラフィックをあまり重要視しない人用のゲーム製作用グラフィックツール

作りかけのゲームを再度作り始めたわけだが,少しだけ欲が出てきて,グラフィック関係の処理をする必要性が生じた。

参考記事:プロジェクトの再始動

色々と便利なフリーウェアが公開されているのだろうが,持っている資源を有効活用する為に,昔購入してほとんど使わなかった「キャラクターツクール95」を引っ張り出して使い始めた。

Windows95時代のアプリケーションなので,私のPC(WindowsVX)でも動くかどうか不安だったが,何とか動くらしい。

(ただし,起動時に何のメッセージも書かれていない確認ウィンドウが開く。Windows95時代のソフトなので,なんとなく,256色モードで起動することを推奨しますとかのメッセージだったのではないかと推測している。)

今となっては,フリーウェアのグラフィックソフトの方が高機能で,「キャラクターツクール95」はしょぼいソフトという評価になるのだろうが,きちんとレイヤー機能も装備されている。

グラフィック関係の処理をするとはいっても,私は絵心が無いし,グラフィックソフト全般に関する知識も無い。レイヤーの概念は知っているが,わざわざ使おうとも思わないし,使う必要もないだろう。

私がやりたいのは,基本的にはデフォルトで用意されている複数のグラフィックファイルから特定のグラフィックを幾つかピックアップして,別のファイルにまとめるという単純なことなのだが(RPGツクール2003ではマップ毎にマップチップファイルを指定するが,例えば街中用マップチップファイルでは使用できる剣のグラフィックが,ダンジョン用マップチップファイルでは使えないことがあるので,剣のグラフィックをオブジェクトファイルにして,どのマップチップファイルを指定したマップでも使えるようにする必要があるのだ),この程度のことは直感的に操作できた。

あまり高機能ではないからこそ可能だったのだと思う。

私のようなグラフィック素人には今でも充分使えるソフトだ。



ちなみに,「キャラクターツクール95」には,「RPGツクール95」用のサンプルファイルが多数収録されている。

なんだか,それを使って「RPGツクール95」で何本かゲームを作りたい気がしてきた。


テーマ:ゲーム製作 関連 - ジャンル:ゲーム

  1. 2010/06/30(水) 00:35:49|
  2. キャラクターツクール95
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